2015年3月15日日曜日

きっかけは:ヴィジュアル系



ムック(MUCC)というヴィジュアル系バンドが好きだ。

だけど元々はヴィジュアル系バンドなんて嫌いだった。

高校生の頃、文芸部と演劇部と放送部に所属していた。
文芸部では部長をやってて、全国文芸大会?とかいうのに出る事になった。
そこで賞を取った作品が、どっからどう見ても
「ヴィジュアル系の歌詞をパクったような文芸作品」。
審査員のコメントは
「独創的な世界観が素晴らしい」だった。審査員は年配の方ばかりだった。

全然独創的じゃねーよボケ!

それが全ての理由では無いけど、ヴィジュアル系が嫌いになった。
だっていっつも薔薇とか十字架とか禁断の愛とかの話ばっかりしてるし。

だけど高校生の頃、ラルクアンシエルだけは好きだった。
厳密に言うと彼らはヴィジュアル系じゃないのだけど。
世界で一番「ヴィジュアル系だと思われているけど実はそうじゃないバンド」である。

ただし「流行」で聴いていたから、
高校を卒業する頃にはまったく聴かなくなっていた。
 
そのまま十年くらい経って、大人になった。
やっぱりヴィジュアル系は嫌いなままだった。

色々あってラルクアンシエル熱が再燃していて、
インターネット上でラルクファンの女の子達とものすごく交流するようになっていた。
彼女達が口を揃えて言う。「トモエちゃんはムック好きになると思う」

わたしはよくこういう事をオタク友達から言われる。

「トモエちゃんはミッシェル好きになると思う」とか。
「トモエさんは絶対にジョジョにハマると思う」とか。

そして皆の予言通り、どれも好きになる。何なんだ。
わたしの趣味嗜好はそんなに分かりやすいのだろうか。

しかしながら、十年くらい敬遠していたヴィジュアル系である。
「機会があったら聴いてみるわ」と言ってはぐらかした。
「極彩ってアルバムが聴きやすいから!」彼女達はひるまなかった。



その結構すぐ後、中古CD店でその「極彩」を見つけた。
お、これが噂のムックですか。ジャケット裏を見る。
メンバーの写真が載っていた。

ヴォーカル。黒縁眼鏡で黒髪、長身。ノーメイク。
かっこいいとは思うが、いわゆるヴィジュアル系っぽい美人顔ではない。

ギター。顎ヒゲ。えっ、ヒゲ?
ヴィジュアル系ってこんながっつりヒゲ生やしていいの?
あと顔が薄い。でもこの人の顔が一番好きだな。やっぱりノーメイク。

ベース。この人は金髪だ、ちょっとヴィジュアル系っぽい。
だけどやっぱりノーメイク。

ドラム。サーファーですか??????
かっこいいけど、さっぱりヴィジュアル系に見えない。やはりノーメイク。


ヴィジュアル系ってすごい髪型したり
すごいメイクしたりするもんじゃないの?????


彼らはみな一様にノーメイクで、髪色も金髪の人以外は黒とか茶髪。
いたって普通のあんちゃん達だった。

彼らが「ロキノン系」と言われても信じるだろう。
だけどヴィジュアル系なんだ。面白い。

聴くことにした。

1曲目は結構ゴリゴリの重低音。
「あ、なんか曲はヴィジュアル系っぽい感じがするかも!」

しかし聴いていると突然のデスヴォイス。

ヴィジュアル系ってデスヴォ出すんですか?????

この頃はあまり音楽の幅が広くなかったので、
デスヴォイスと言えばマキシマム ザ ホルモンだった。
ホルモンは勿論ヴィジュアル系じゃない。

そして聴き進んでいくと「謡声」という曲が流れて来た。


これロキノン系バンドの曲じゃないの?????
PVは後に知ったが、ハッキリ言ってPVもロキノン系だと思う。

彼らは化粧もしないしすごい髪型もしないしすごい衣装も着ないし、
薔薇とか十字架とか血痕とか歌詞に一切出て来ない。

わたしの中の「ヴィジュアル系」のイメージは完全に崩れ去った。

これをきっかけに、新しいアルバム、ベストアルバム、色々聴くようになった。
彼らは知れば知るほど面白い。
アルバムごとに全然作風が違う。
(ザ・ヴィジュアル系みたいなのもあったけど、気にならなかった)

ヴォーカルが「吉井和哉のファン」というのも好感が持てた。
吉井和哉を好きな人に悪人はいない。(と思う)

ノーメイクのヴィジュアル系バンドだと思っていたが、昔はメイクしていたようだ。
かといって今全然しない訳でもなくて、する時もある。
カッコつける時はカッコつけるけど、大ふざけの企画を立てる時もある。


そんな中、ギター兼リーダーのミヤ氏が突然クラブ遊びにハマる。
曲も何かそんな感じになった。


featuring DAISHI DANCEて…。この曲好きなんですけどね。

そのうち彼は本名(Masaaki Yaguchi)名義でDJをするようになり、
クラブ・DJイベントでゲスト出演したりするようになった。
自分達のライブのアフターパーティにDJを呼んでイベントしたりもしている。

わたしの周りにはミヤのファンが死ぬほど居たので、
一緒に東京のクラブイベントや江ノ島DJイベントに遊びに行ったりした。
(わたしは第一印象で「顔が好き」とは思ったけど、
 彼女達の熱気には完全について行けてなかった)

そう、わたしのクラブ・DJ遊びデビューは「ムック」がキッカケなんです。

彼らに出会わなかったら、わたしはクラブ遊びやDJに興味を持たなかった。
地元のクラブ【NAKED SPACE】も検索したりしなかったし、
そこでアルバイトをしようともきっと思わなかった。
そしたらROCK OVERにも居ないだろう。

人には歴史がある。
全然関係なさそうな色々なことが鎖みたいに繋がって、
ひとつでも途切れれば「今のその人」はそこに居ない。

きっと他のクルーも、色んなことが繋がって
ROCK OVERにいるんだろうなと思います。
わたしのきっかけは大きく言うと「ヴィジュアル系でした」って話。
あんなに嫌いだったのに。


最後に。

彼らはバンド名が「ムック」だからという理由で、
ライブにポンキッキーズの「ムック」を呼んだりもしている。

これは2回目(多分)に呼んだ時の映像。この回はガチャピンも来てる。
 ↓


全力でヘドバンするガチャピンムックがシュール過ぎる。


ハア〜。わたしも全自動洗濯機みたいなモッシュがしたい…
ホントは4月にムック青森公演行く予定だったけど、色々あってお断りしたのです。
最近のアルバムとか一切聴いてないけど、またいつか行きたいな。

Tomoeでした。ごきげんよう、さようなら。


* * * * *
ロックオーバーはあと約2週間後です



2015.3.28 Sat. 22:00- @NAKED SPACE(松江)
☆ROCK OVER Vol.9 -2nd Anniversary-
FEE: ¥2,000(w/1drink) 

GUEST DJ: EXPAND
DJ: KART, YSG, YOK, YOHEYBOYS, WATALL
Photo: sussy(seekaz)

※先着でROCK OVER SELECT CD SETを プレゼント!(数量限定)

0 件のコメント:

コメントを投稿