2013年10月4日金曜日

Bill Graham ロック史上最高のプロモーター

YOKです。
このブログを読んでいるほとんどの人が、ライブハウスなんて好きなバンドのライブを観る場所以外の何ものでもないと思っているんじゃないでしょうか。どうでしょう。
ライブハウスがバンドを育てた、そんな話は聞いたことがないですか?
 
新宿LOFT、下北沢SHELTER、高円寺20000V……挙げるときりがありません。
やっぱりあそこで観ると違うよね、なんて話も聞いたりしますよね。
「場」の力というか、客とバンドの力が「場」のマジックで何か凄いものになるというやつです。
上手く説明できませんが、その感動はCDで聴くよりも何年も記憶に残ります。
多分、ライブハウスで働いている人はほとんどみんな、そんな感動が忘れられずにいるからじゃないでしょうか。
そして、客に少しでも良いライブを見せようと日夜頑張っているのだと思います。
そんな人たちに愛を込めて、今日はライブハウスから始まってウッドストックなどのイベントを影で支え、最後はライブエイドのプロデューサーになり、ロックビジネスの頂点を極めた男、ビル・グレアムを紹介したいと思います。
 

こういった裏方の人たちも、実はロックシーンを大きく変えてきていたりします。
おれにとって彼らはバンドと同じくらいおもしろく、偉大な人たちです。
おれもいつか彼らのように業界を掻き乱して……やれたらいいな。
 
ビル・グレアムは何を変えたか?
彼は、アメリカで起こったユースカルチャーを初めてユースの立場でビジネスにした男です。
『Rolling Stone』誌のヤン・ウェナーよりも先に。
そう、あのヒッピー文化を金にした男。
 
1966年頃、ヘイトアシュベリー(ヒッピー文化の発祥の地と言われる地区)では「ハプニング」(路上でやる前衛芝居)が至るところで行われていました。
でも、ハプニングは突然路上で行われていたから金が取れなかった。取らなかった。
そこで金を取ることを考えたのがビル・グレアムです。守銭奴みたいな男です。
よく言われてますよね、この辺の奴らは結局金が欲しいだけなんだろうと。
だけど、ハプニングに集まる若者は実はハプニングよりも音楽が好きだということに気付いたビル・グレアムは、ヒッピーたちを満足させる場所を作ります。
それがあのフィルモアイースト
彼がただの守銭奴だったか?

フィルモアイーストは最高のサウンドシステムとライティングを備えていました。
CBGBやマクシスカンザスシティなんかとは比べものにならない最新の設備です。
そして何よりもブッキングが凄かった。
レッド・ツェッペリンやフーといったイギリスの話題のバンドをどこよりも早くプッシュし、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのライブも定期的に行われていました。
勿論、グレイトフル・デッドのライブも、みんなLSDやって楽しんでいました。
ビル・グレアムは確かに守銭奴だったかもしれませんが、稼いだ金で誰も真似できない最高のライブハウスを作ったのです。

フーのピート・タウンゼントはこう言いました、「ビルは、ミュージシャンが何を欲しがってるかわかっているんだ。ライブ前、ミュージシャンは何も食べられない。彼が楽屋に用意していたのはミートフォンデュだった。それはライブをするミュージシャンにとって、腹がもたつかずタンパク質だけが摂れるベストな食事なんだ」と。
また、ライブエイドのオープン前、「おれにできる仕事はこれくらいしかない」と言ってストーンズのキース・リチャーズの壊れたブーツを直していたのもビル・グレアムでした。

おれはビル・グレアムのような奴を愛しています。
彼は、ロックビジネスを腐った年寄り連中から取り戻したのだから。
 
 
 
 
さて、来週10/12はROCK OVER番外編。
当日はYOHEYBOYSのラブコールにより、彼とWATALLがB2Bで競演することになりました!
ROCK OVERが誇る洒落乙ボーイズのB2B、女子は全員キュン死すること必至です。お楽しみに!
傷ついた野郎どものハートのケアは私、YOKにお任せください。
 
 
ROCK OVER×キングジョー×たぬき♨音楽祭
10/12(土) 22:00-
@松江DJ BAR MIX
SPECIAL GUEST DJ: KING JOE (softhell)
ROCK OVER DJ: YSG, WATALL, YOK. YOHEYBOYS, KART
FOOD: たぬき♨音楽祭
FEE: 1500YEN

※このイベントの収益はたぬき♨音楽祭の運営費に当てられます
 

0 件のコメント:

コメントを投稿